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教員紹介

日下 宗一郎

日下 宗一郎 (くさか そういちろう)



講師・博士(理学)

 

専門分野 自然人類学、骨考古学、同位体人類学
研究テーマ・研究課題 縄文時代人の海産資源利用の復元
研究内容 縄文時代を対象として、古人骨の同位体分析から人類の海産資源利用を復元する自然人類学の研究を行っています。縄文人骨の炭素・窒素やストロンチウムの安定同位体分析を用いて、過去の食性や移動を明らかにし、考古学的な情報も分析することで、人と海の関わりを追求しています。
担当授業科目 人類学A,海域世界の生活誌,海域文化史
所属学会 日本人類学会、アメリカ形質人類学会、日本地球惑星科学連合、考古学研究会、日本文化財科学
主な論文・著書 ・日下宗一郎.2018. 古人骨を測る 同位体人類学序説. pp.1-242、京都大学学術出版会
・Kusaka, S. 2017. Use of stable isotope analysis to reveal relationships between diet and tooth ablation types in Jomon period Japan. Burnett, S.E. and Irish J.D. (Eds.) A World View of Bioculturally Modified Teeth. University Press of Florida. pp. 141-155.
・Kusaka, S., Yamada, Y., Yoneda, M., 2018. Ecological and cultural shifts of hunter-gatherers of the Jomon period paralleled with environmental changes. American Journal of Physical Anthropology. 167, 377-388.
・日下宗一郎, 2012. 縄文時代人の食性と集団間移動-安定同位体分析による試論-. 考古学研究. 59(1), 92-102.
・Kusaka, S., Nakano, T., Yumoto, T., Nakatsukasa, M., 2011. Strontium isotope evidence of migration and diet in relation to ritual tooth ablation: A case study from the Inariyama Jomon site, Japan. Journal of Archaeological Science. 38 (1), 166-174.
受験生へのメッセージ  私たちホモ・サピエンスはアフリカ大陸で誕生し、海洋環境にも適応することで世界中へ 拡散しました。日本列島に到達したヒトは、海洋の豊富な資源を利用する方法を身につけま した。私の研究室では日本の縄文時代を中心として、人類の海産資源の利用を古人骨の同位 体分析から復元する研究手法を学びます。骨考古学や同位体分析のツールを用いて、古人骨や 動物骨を対象としたテーマから、人と海の関わりを追求していきます。古人骨に興味のあ る人、縄文時代が好きな人を歓迎します。