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教員紹介

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丸山 真史

丸山 真史 (まるやま まさし)



准教授・博士(人間・環境学)

 

専門分野 動物考古学、環境考古学
研究テーマ・研究課題 江戸時代における魚食文化・内陸遺跡から出土する海産物利用とその意義・先史東アジアにおける魚類相の復元
研究内容 専門は考古学であり、人と動物の関わりの歴史を明らかにする研究をしています。 遺跡の発掘調査で出土した動物の骨や貝殻を分析資料として、そこに介在する人間活動の復元を試みています。 縄文時代から江戸時代まで、動物利用、食文化、家畜利用、骨角器の製作について取り組んでいます。 主に、海洋生物では魚貝類、ウミガメ、イルカ・クジラ類などの利用、特に食文化や交易について研究を行っています。 また、韓国や中国にも視野を広げ、東アジアにおける海洋生物の利用について取り組んでいます。 また、海洋動物と対比的に陸生動物についても研究をしており、歴史的にみた日本における魚食思考の成立を明らかにするため、肉食文化や牛馬などの家畜利用にも取り組んでいます。 広い視野をもち、遺跡から出土する動物種全般を研究対象として、海洋動物と人の歴史の解明を目指しています。

担当授業科目 海と人の歴史、島嶼芸術文化論
所属学会 考古学研究会、動物考古学会、日本人類学会
主な論文・著書 ・「近世の兵庫津における水産物利用」『ビオストーリー』vol.17、生き物文化誌学会、2012年
・「近世、京都の魚食文化の特徴」『動物考古学』第30号、動物考古学研究会、2013年
受験生へのメッセージ  海には数多くの生物がいます。しかし、考古学の遺跡調査で見つかる海の生き物は、ごく一部にとどまります。 それは、人間が必要とした動物が選択された結果なのです。人と海洋生物の関わりの歴史を紐解くには、考古学が大きな役割を果たします。 また、人間の生命維持に塩分は欠かせません。古代の人々は塩だけでなく、海産物から塩分を摂取していたと考えられます。 海の生き物や食文化に興味のある人、一緒に海洋生物と人間の関わりについて学びましょう。