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教員紹介

脇田 和美

脇田 和美 (わきた かずみ)



准教授・博士(農学)

 

専門分野 海洋政策、沿岸域管理
研究テーマ・研究課題 沿岸域の持続可能な利用と保全のあり方、海洋・沿岸域政策評価、海に対する価値観
研究内容  海と陸が出会う沿岸域は、貴重な生物生息場であるとともに、人々が住み、様々な経済活動が行われる場でもあります。 多様な利害が輻輳する沿岸域・海洋空間をいかに利用・保全していくべきか、人を中心として、政策と現場の双方から考えます。 どのような行政組織や社会構造がある時に海洋・沿岸域の管理が適切に行われるのか、国内外の事例を通じて検討していきます。 あわせて、海洋環境保全や沿岸資源管理に関する政策や施設の評価について、どのような枠組みや指標が適用され得るか検討し、提言していきます。 さらに、海に対する人の価値観は多様であり、価値観の違いが合意形成に与える影響についても研究を進めています。

担当授業科目 海洋政策論、海洋コミュニティ論、沿岸社会と産業
所属学会 日本海洋政策学会、日本沿岸域学会、日本社会心理学会
主な論文・著書 ・脇田和美(2018). 海洋基本計画に記載された「沿岸域の総合的管理」施策の実施状況.沿岸域学会誌30(4):124-134.
・牧野光琢、有馬正和、井上裕貴、掛江朋子、高翔、鈴木千賀、東條泰大、脇田和美、渡邉啓介、渡辺喜保、中原裕幸(2017). 旧及び現海洋基本計画と各年次報告に関する分析-"海洋に関して講じた施策の評価"を踏まえた基本計画の改定に向けて-. 日本海洋政策学会誌7:23-41.
・Kazumi Wakita, Zonghua Shen, Taro Oishi, Nobuyuki Yagi, Hisashi Kurokura, and Ken Furuya (2014). Human utility of marine ecosystem services and behavioural intentions for marine conservation in Japan. Marine Policy 46: 53-60.
・Kazumi Wakita and Nobuyuki Yagi (2013). Evaluating Intergrated Coastal Management Policy in Japan: Why the Guideline 2000 has not been implemented. Ocean & Coastal Management 84: 97-106.
受験生へのメッセージ 海洋や沿岸域の環境問題は、私たちの生活と密接にかかわっています。 海からの恵みを持続的に享受するためには、どのような行政組織や社会構造が有用なのでしょうか。 また、海洋・沿岸域に関する政策や施策はどのような指標によって成功と判断できるのでしょうか。このような疑問に一緒に取り組んでみませんか。